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今はもうない。

去年の年末に見たエル・ブジのドキュメンタリー映画。
TSUTAYAで貸し出しているらしいと聞いたが、近所のTSUTAYAには無かったのでiTunes Storeで探してみた。
…発見!アメリカのiTunes Storeだけど。El Bulli: Cooking In Progress

世界一予約の取れない店
エル・ブジ。
聞いたことのある人もいるかもしれないがアヴァンギャルドな創作料理を得意とする、今はもう無くなってしまったレストラン。
Wikipediaによれば

エル・ブジ(El Bulli、elBulliとも表記する)は、スペインのカタルーニャ州コスタ・ブラバのロザスにあったレストラン。料理長はフェラン・アドリア。
1964年に開店。イギリスの雑誌『レストラン』において5度の世界一のレストランに選ばれており[3][4]、世界一予約が取れないレストランと呼ばれていた。
しかしオープンから46年が経ち、アドリアが彼の料理を見失ったとして2012年と2013年に一時休業することを決め、2011年7月30日まででレストランとしては閉店した。

とのことで次の写真を見てもらうとわかるけれど、レストランのある場所は本当にそれ以外にやることはなさそうで観光のついでに行く店ではなかった模様。
まさに”タイヤをすり減らしてでも行くべき店”ということでミシェランガイドの基準には沿っていたのかも。

映画概要と感想
映画「エル・ブリの秘密 世界一予約の取れないレストラン」公式サイトによると、

「エル・ブリ」をご存知だろうか。美食家や食に興味を持っている人ならともかく、詳しく知らない人は多いだろう。エル・ブリは、スペイン・バルセロナから高速で約2時間ほど離れたカタルーニャ地方にある三つ星レストラン。45席しかないシートに世界中から年間200万件もの予約希望が殺到する<世界一予約のとれないレストラン>である。
〜 略 〜
本作は伝説のレストラン、エル・ブリの裏側にカメラが密着した貴重なドキュメンタリーだ。通常は4月初めから秋までのオープン期間を変更し、初めて7月から冬まで営業をするという新しい試みの準備過程を記録したものである。
冬に旬を迎える食材を意識し、アトリエでの新しい料理の開発と研究、レストランでのクリエイティブな作業、そして新メニュー完成からお披露目に至るまで。それらの緻密なプロセスには例年以上に神経が注がれ、ただならぬ意欲に燃えている。その姿には、食に興味のある人はもちろんまったく関係のない人も驚き、興味をかき立てられるのは必至だろう。

というわけでマニアしか喜ばない、これぞドキュメンタリーっていう感じの映画。笑
公式サイトの概要にもあるように、半年ほどしか開かない変則営業形態のレストランの一年間の業務を追う内容。
話には聞いていたが超有名レストランのシェフはもはや直接料理をするというよりは全体のオーガナイズに徹している。映画の中でもフェラン本人が調理している姿はほとんどなく、常に電話を片手にチェックや指示出し、メモ書きを行なっている。
面白いのは厨房やサーヴィスの大部分のメンバーが毎年入れ替わるっぽいこと。
この年がたまたまなのかわからないけれど映画の中でレストランを回すプロセスと調理プロセスを組み立てていくところも映画の中に写っていて非常に興味深い。
毎年こういうことをスクラップアンドビルドしているというのはかなり疲れるだろうに…。
スタッフみんなで食事するシーンや
メインスタッフが新人に細かい調理方法を伝えているところ
そして業務終了後にメインスタッフがへとへとになっているところ笑などなど。
年間を通じてこんなことやってたらそら疲れるわ〜という内容をよーく見せてくれる。
ただ正直言うと『世界一予約の取れないレストランの裏側』という単語に興味を覚える人であっても面白いと感じるかは別。
個人的には上記の興味に加えて業務プロセスとかチームワークとはなんぞや?的な側面が面白かった。
途中は何をやっているのか?さっぱりわからないところもあるかもしれないが我慢して見続ければ最後に報われるかも…?
国内Amazonでも売っているけれどiTunes StoreだとHD画質で12.99ドル。
音声はスペイン語なので字幕なしではどちらにせよ見れないと思います。
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