夢のApple Storeレゴ、幻に消える。
LEGOには「LEGO IDEAS」という、ユーザーが「こんなのがあったらいいな」を投稿できる仕組みがある。
一定期間内に1万人のサポーターを集めると、
実際にLEGO社が商品化を検討してくれるという夢のようなサービス。
空想生活にもどこか通じる、“みんなで夢を形にする”場所だ。
そんな中で話題になっていたのが、Apple Storeのレゴ化アイディア。
投稿者は「TrumanBricks」氏。
2024年5月に投稿されると、あっという間に支持が集まり、わずか1か月ほどで1万人達成。
見事に「10K Club」入りを果たした。
デザインは、特定の店舗をそのまま再現したわけではなく、
世界中のApple Storeの要素を融合させたような構成。
全面ガラスの壁に、中央の白いアップルロゴ。
木製のテーブルが整然と並び、観葉植物がアクセントになっている。
2階にはApple Watchのコーナーもあり、
細部にはiMac G3やiPod mini、Apple Vision Proまで登場するという凝りっぷり。
あの“静かな白い空間”をレゴで表現してしまう発想には脱帽だった。
…が、結果は商品化ならず。
LEGOのレビューコメントには「魅力的なアイディアだが、ブランドとの関係や既存ラインとの整合性を考慮した」とある。
まぁ、コピーライト絡みが一番大きいのだろう。笑
映画やテクノロジーの世界観を愛する人たちがこうして情熱を注いでいるのだから、
なんとか形になってほしかったなぁと思う。
Apple Storeのあの透明な静けさが、レゴで再現されたらどんなに楽しかっただろう。
きっと棚の上に置いて、毎日眺めてニヤニヤしていたはずだ。
それでも、このプロジェクトが示したのは「テクノロジー×レゴ」という新しい方向性。
実際、同じ作者によるiMac G3のレゴ化アイディアも現在レビュー中。
こちらはAppleというより“カラフルな90年代のデザイン”寄りなので、
著作権的にも通過する可能性がありそうだ。
期待して見守りたい。
白いガラスと木のテーブル。
あの空間を小さなブロックで再現したかった夢は、
ひとまずここでおあずけ。
でも、夢は続く。次こそ、G3 iMacがレゴブロックの上で再び輝く日を。
Apple Store | LEGO® Ideas『製品化ならず』
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Apple Store LEGO IDEASの流れ(時系列)
1. 投稿開始(2024年5月22日)
2. 約1か月で1万人の支持を達成 → 「10K Club」入り
3. LEGO公式レビューへ進出
4. 2025年10月31日、商品化見送りを発表
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iMac G3 | LEGO® Ideas『現在レビュー中』


