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GHOST IN THE SHELL?

連休中、時間があったので実写版のGHOST IN THE SHELLを見た。

ストーリー

ネットに直接アクセスする電脳技術が発達すると共に、人々が自らの身体を義体化(=サイボーグ化)することを選ぶようになった近未来。脳以外は全て義体化された少佐率いるエリート捜査組織「公安9課」は、サイバー犯罪やテロ行為を取り締まるべく、日夜任務を遂行していた。そんな中、ハンカ・ロボティックス社の推し進めるサイバー技術の破壊をもくろんだテロ組織による事件を解決すべく、少佐は同僚のバトーらと共に捜査にあたるが、事件を調べていくにつれ、自分の記憶が何者かによって操作されていたことに気付く。やがて、真の自分の記憶を取り戻していく少佐は、自身の驚くべき過去と向き合うことになる。

Wikipediaより

見ている最中に思っていたのはただ一つ。
これはリメイクなのか?
個人的にGHOST IN THE SHELLをGHOST IN THE SHELLたらしめているのは何と言っても少佐の役どころ。
世の中に攻殻機動隊は数あれど、その中でもGHOST IN THE SHELLの攻殻機動隊の少佐はやはり特色を放っているように思うのだ。
そんな少佐役にスカーレット・ヨハンソン。
正直心配していたほど違和感があるわけではなし、むしろ似合ってたんじゃないかと思ったくらいだ。
ただGHOST IN THE SHELLの少佐はもっと冷静なイメージが強い。
途中まで、ああ『少佐』ではあっても『草薙素子』ではないのか…と思ってたら思い切り『草薙素子』だと明言されてしまってなんとフォローしていいのかわからない。
このもやもやっとした感覚はなんと表現したものか…いや映画としては面白いんでしょうがもっと早く実写化するべきだよね、映像としても。
今となってはちょっと古くさい感じを受ける…。

また、ハリウッドの宿命なのかわからないけれどいい意味でのもやもや感が無くなってしまっているのが一番残念。
善悪の区別がはっきりしないのも攻殻機動隊シリーズの魅力だと個人的には思うのだけれど、この実写版には明確な悪役がいる。
何故そうした。
『人形遣い』を始めとする事件の首謀者は単純に善悪で区別できるタイプのキャラクターじゃないので、物語が終わってももやもやっとした後味があった。
その割り切れない感じが世界に厚みをもたらしていた気がするのだけれどねぇ。
後は作家性の違いで演出の結果そうなってしまうのだろうけれど、アニメ版と比べると何故か少佐の悩みがものすごく浅く見えてしまうのも残念。

光学迷彩を身に着けている時のスカーレット・ヨハンソンの体型何とかならん?とかそういうことよりもお金をかけたファンの作ったハリウッド版という感じから抜け出せてないなぁという印象が一番濃く残った。
色んなシーンで原作への愛は感じるけども。

いや、(きっと普通に)面白いんですけどね…。

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